2019年12月2日
(更新日2023年04月19日)
トピックス

【チノパンのチノってなに?】








ボブソン技術の西山です。

チノパンって、現在では当たり前のようにみなさん着られてますが

歴史からみると、奥深くとても面白いことがわかりましたのでご紹介します。



結論から言いますと


チノ=チャイナ


スペイン語で中国のかたをチノ[chino]と言うんですね。


その歴史の発端を紐解きますと

イギリスにて100年以上遡ります。



1846年。イギリス軍。



18世記初期のイギリス軍は現代のチャラい男たちが着るような(←)バチバチの白を軍服として着用しておりました。

記録をみてもかなりの比率で白い軍服が出てきます。






インドを英国陸軍斥候隊が攻略していまして 、、、

インドという黄褐色の戦場で目立つ、目立つ!



そこで連隊長だったハリー・バーネット・ラムズデン卿が驚きの行動に出るのです。



なんと現地の素材コーヒーとカレー粉と桑の実を濁った川の水で、白の軍服を染め目立たなくして戦闘に挑みました。

インド人もびっくりですよね。



このときに生まれた黄褐色の色が、現在では『国防色』とも言われる【カーキ】でインドのヒンズー語で『土ボコリ』を指します。



チノパンにアースカラーが多いのは、もともと軍服に採用されたものだったからなんですねー!



このカーキカラーは、戦闘で出血したときも兵士がパニックを起こしにくかったようです。

このカーキ色のパンツはイギリスで大量に作られたため、インドから中国にもたくさん輸出されました。



1898年スペインとの戦いに勝利したアメリカ軍はフィリピンを統治しました。

そのとき、フィリピン駐在用の軍服として中国からチノパンを大量に買い付けしたことでアメリカ軍の手に渡ります。



フィリピンはスペインに植民地支配されていたのでスペイン語の中国=チノに由来し

チノパンという名前が付けられたんです。



※チノの名前の由来は他にも諸説あります。フィリピンで戦争のあと中国人の農民が着ていたのが由来であるなど。



ご参考までに

ウキペディア

↓↓↓↓

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%83%8E%E3%83%BB%E3%83%91%E3%83%B3%E3%83%84



さらに時代は進み世界大戦へ。


アメリカでは、世界大戦がはじまるまで軍服に執着はなかったのですがヨーロッパで戦争がはじまると機能的な軍服に着目し1941年に開発されたM41戦闘服。M41カーキと言われるこれが現在のチノパンのかたちの雛形となり


そこからM43.M45とバージョンアップを経て

現在のみなさんの着用するようなモデリングに近いものになっていきます。


アメリカ軍のとくに上級士官に作られたのが「ウエストポイント」という生地で非常に丈夫な綾でトラウザーズが作られたそうです。

ウエストポイント位置

ショップの店員してたんですが、ウエポンって、ウェポン (Weapon:武器、兵器)と思ってて兵器を扱うからウエポン生地って言うのかー…と、ふんわり思ってたんですが、ここにきてアメリカ・ニューヨークのウエストポイントの知名から来ていることと知り感動しましたw

そして、現在のトラウザーの起源もここ。


物が落ちにくい両方に玉縁があるという両玉縁の仕様が特徴的ですね。

戦後の日本に関わったGHQのマッカーサー元帥







チノパンはいてますね。

そしてチノパンの別のイメージが付与する出来事が、、、



アメリカの東部一流大学のプレパラトリースクール、いわゆるお坊ちゃんの学生がチノパンをオシャレ着として着はじめ、日本でもたちまち大ブームになりました。プレッピーブームです。





これによりチノパンのイメージは作業着、軍服から

高感度なファッション着まで幅広いイメージを持つようになりました。





時代とともにチノパンはこんなに変化してきたんですね。

さてさて、ボブソンから新発売されたチノパンも、歴史を見ても新時代のチノパンと言えるでしょう!



今回発売したチノパンは【ハイブリッドチノ】



どちらかというと作業服、ミリタリーのイメージが強いチノパン。

このイメージを光沢感があるチノクロスで一新しました!






そして、ストレッチが入っていながら最新のカバーリング技術により伸びにくい!


シルエットやデザイン、価格にもこだわり抜きました。

是非サイトをご覧ください。

↓↓↓↓

http://www.bobson.jp/fs/bobson/c/chinopant

——–





ボブソンは生地にめっちゃこだわります。

この50年で特に生地を先進し、日本のムーブメントを作ってきたボブソン。

現在では普通にレーヨンのデニムがありますが

このレーヨンデニムは、実はボブソンが開発し日本に定着させたものなんです。(レーヨンデニム:#04DENIMなどの先進的なデニムを世の中に広めたことは日本のジーンズ史の中にも良く出てきます)

共同で開発した日本最大手の生地企業のKURABO:倉敷紡績さんがホームページにチノの歴史年表をのせてますのでこちらも一目でわかりやすいのでご覧ください。


KURABO:倉敷紡績〔チノの歴史〕

↓↓↓↓

https://www.kurabo.co.jp/cotton/words/history/chino.html






というわけで

チノパンのベージュをはいてるひとがいたら

「あ、そのチノパン、イギリス軍がカレーとか泥水とかで染めてカムフラージュしたのがはじまりなんだぜ★」

「なんで?」

「インドを攻めてたとき、チャラ男の白パンみたいなの着てたから目立っちゃって目立っちゃってw」

って

ドヤ顔で言ってくださいね!

そして、キレイ目ハイブリッドチノの万能さ

是非、体験してくださいね。

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