≪技術:西山ブログ≫
こんにちは。ボブソン技術、企画担当の西山です。
ボブソンはかなりこだわった商品を
展開していますので一歩踏み込んで開発の裏話や苦労話しも絡めて
ご紹介していこうと思います。
クロスヒート×ボブソン
この秋からビームスインターナショナルギャラリーから
「温まる服」というものが発売されます。
構想から約1.5年やっと市場に出すことができて
とても嬉しく思います。
炭素繊維を織り込んで作られたこの温まる服「クロスヒート」と
長年のファッションを蓄積したボブソンとのコラボレーション。
ビームスさんでは、このクロスヒート専用の講習をひらいてもらって店舗のかたに情報を落としていただく予定で
皆さんのいい服をみなさんに届けたいという関わる皆さんのご協力のもと販売することができます。
ありがとうございます。
スマートウェアの第一弾と考えています。
このあとの構想もいろいろ練っておりますので
楽しみにしていてください。
薄着であろうと、服自体が発熱してくれるので
ファッションシルエットの幅が広がります。
電気を身を纏うという発想は、IOT(Internet of Things)の時代背景の観点からそうならざるを得ないと考えていました。
異業種のかたとも繋がりがあるのですが、スマートフォンを起点にして、スマートハウス、スマート家電など出ているなか、そうなっていくのは目に見えていたからです。
繋がりがある技術者に相談していくうちに名古屋の炭素繊維を先駆されているリブレさんと知り合いました。
リブレさんは、バイク用品に暖まる服をブランディングされていて、炭素繊維を織り込んだ素材クロスヒートを展開されていて
素晴らしい技術を持っていました。
粗悪品がたくさん出ていている
実は温まる機構は日本から技術が海外に漏れていて
安価な粗悪品がたくさん出ているというお話しも聞きました。
【電気を身に纏う】コンセプトの本企画は
●感電しないか
●洗濯できるのか
など、ぱっと不安に思うこともあると思います。
不安要素はボブソンとしてもミーティングでかなり議題にあがりました。
数ある温まる機構を持たれている会社の中でも
リブレさんがすごく良かったのが
現地においてパーツ素材から見切れる技術者であることで
日本でno.1であろう自動車会社の元技術者でいて、その技術や背景をもってして会社を作られてプライドにかけて
B品の発生率を極限まで制御されています。
不良保証やカスタマーセンターも
担当してくれるということで、技術コラボが成立しました。
ボブソンは服のプロではあるのものの、電気のプロではありません。
その点はリブレさんが先行していて、リブレさんも服のプロではない。
お互いの、いいとこ取りのコラボレーションが生まれました。
温まる服自体は存在します。ただ我々がこだわったのは機能的でかっこいいもの。
ファッション的にハイレベルなもの。
作業服としての温まる服は最近出ていましたが、、、
ぶっちゃけダサイものばかりで。
ファッションとしてめっちゃオシャレなものは、見たことはなかった。
この度、ビームスさんの素晴らしいデザインで
ファッションとして着てめっちゃかっこよく更に究極の機能性を付与する服が誕生しました。
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クロスヒートとは
クロスヒートヒーティングシステムは、炭素繊維(カーボンファイバー)を軟質フィルムでラミネート加工した特殊技術で、アメリカやヨーロッパを始め世界で特許を取得した技術を使用しています。
従来からあるヒーティング機能は、ホットカーペットや電気毛布等に使用する太いワイヤーを敷き詰めて使用したり、車のシート等に使用するフィルム状にプリントした基板を暖める等の方法がありましたが、構造上身につけたり衣服等に温める機能を追加するには不向きでした。
クロスヒートヒーティングシステムは、最大で約1万8千本のマイクロカーボンファイバーをひも状にしてそれを熱源にしており従来のニクロム線を使用した商品と比較して柔軟性に優れ断線等の心配も軽減しました。
また、カーボンファイバーを使用する事で発熱時に遠赤外線効果もある事から血液の循環を促進し、体を芯から暖めます。
カーボンファイバーは熱伝導率に優れており消費電力を従来のニクロム線と比較して抑える事が可能になっており、非常にコンパクトなバッテリーで商品を駆動する事が可能となりました。
これにより様々な商品への応用が可能になっております。
遠赤外線効果のあるカーボンファイバーを熱源に使用
宇宙工学の技術を応用して開発されている弊社商品は、熱源にカーボンファイバーを使用しています。
カーボンファイバーは炭素繊維を素材としている事で直接的に暖かいだけでなく、遠赤外線による暖かさも期待が出来ます。遠赤外線は体を芯から暖めてくれる事で血管を通る血液を暖める事から暖められた血液が体を循環し血行促進にも繋がる効果が期待出来ます。
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上記、リブレ:クロスヒートのHPより引用
専用のバッテリーパックを付けることで服の中に織り込まれた炭素繊維シートが
温まり体温との輻射熱によって効率良くアウター内を温めることができるわけで
さながら、電気毛布を見に纏った状態になるわけですが
性能詳細も解説していきます。
どのくらい熱が持続するのかというと
赤/強 約2時間
白/中 約4時間
青/弱 約6時間
ぐらい熱が持続します。※環境によって
時間差があります。
実際に使った体感ですが、寒いときは
赤の強でちょっと温めますがある程度温まったら
弱の青で十分と思いました。
もちろん、極寒の北海道とかになれば話しは変わってくるとは思いますが、服自体が発熱するので
上に着るのであっても通常より、かなり温かいです。
気になる洗濯に関してですが
バッテリーを外せば、USBケーブルが
付いていますが洗濯できます。
洗濯されたあとはよく乾燥させた上でご使用ください。
感電しないのか
感電する機構に仕上げておりません。
10年以上事故の報告はリブレさんにありません。
※当たり前ですが、、、
10年使われてるかた断線の報告も少なく
仮に不良電流が流れるならストップする機構になっています。
1年以内に断線する場合は修理も承ってます。
機構について、着心地
炭素繊維を織り込んだシートからの配線がありますが、個人的にはまったく気になりません。
バッテリーは専用でないといけないのか?
専用のバッテリーがあります。それ以外は5V以上なら起動するかもしれませんが、各社いろいろなバッテリーが発売されており
中には粗悪品もありますので責任がもてませんので
リブレバッテリーをオススメします。
他社で薄型のバッテリーもありますが、充電だけのことを考えて作られているバッテリーと違い、服に使用するということで、生活環境にも耐えられる強度を考慮して作られています。
充電時間は約7時間、およそ500回充電でき
通常のスマホバッテリーとしても使用できます。
クロスヒートに関して何か気になる点がありましたら
リブレさんまでお問い合わせください。
機能性が高いファッショナブルでこの秋のコーディネートを是非お楽しみください。