【デニムとジーンズの違いの説明を職人が一言で解決する】

ボブソンジーンズを履いて立つ男性。モデル着衣写真。

http://www.bobson.jp/fs/bobson/jeans/BET-01-649

こんにちは。技術の西山です。






商品名でなんとかデニムとか

なんとかジーンズとか、いろいろ出てきます。


冒頭のジーンズや弊社オンラインは岡山デニムをふんだんに

使っております。是非にチェックを。






たくさんの商品を世の中に出してきましたが、そりゃあもう

いろんなこと狙ってみなさん名前を付けます。






デニムとジーンズ。同じような使われ方をするこの単語。

その違いとはなんでしょうかと面と向かって聞かれると

サッとみなさん答えることができるでしょうか。






今更聞きにくかったりしますが

ズバリ一言で解決しましょう!






デニム=縦糸がインディゴで染められた綾織の生地。


ジーンズ=デニムなどの丈夫な生地で作られたズボン。






デニムは生地のことを指し、

デニムのアップ写真。

ジーンズは形になったものを指します。

公園でボブソンジーンズを履いて立つ女性。モデル着衣写真。





デニム語源はフランス語の「serge de Nîmes(セルジュ・ドゥ・ニーム)」で

「ニーム(地方)の綾織り」から来たものです。セルジュは英語で織物の意味のサージ。






特徴をもつ物の名称を産地と絡めていうことがありますよね。

例えば、革の産地からくる栃木レザーや姫路レザーとか、〇〇りんご、津軽三味線なんかもそうですね。

そんな感じでデニムもジーンズも地名がとても深く関わっています。






栃木レザーと姫路レザーの比較写真。

日本で地名の名称がついている例





なかなか馴染みがないフランスの「ニーム地方」が語源の由来ということですが、

場所はこちら。googleの神様のちからを借りて、地球を上からみてみます。






グーグルマップのスクリーンショット。日本とニーム地方を地球の上から見た図。
グーグルマップのスクリーンショット。ニーム地方を地球の上から見た図。
グーグルマップのスクリーンショット。ニーム地方を地球の上から見た図。
グーグルマップのスクリーンショット。ニーム地方を地球の上から見た図。
グーグルマップのスクリーンショット。ニーム地方を地球の上から見た図。





ニームという都市は紀元後1世紀、古代ローマが栄えた場所でもあります。






あの映画や漫画などでよく見る円形闘技場、コロッセオがあった場所で古代ローマでは娯楽として人と人同士を戦わせていました。






ニーム地方の古代ローマ、コロッセオ闘技場の写真。





史ではクレオパトラが当時のローマの最高権力カエサルと愛人関係になったり、

最近でのキーワードでは『テルマエ・ロマエ

マンガで言うと『ヘレウーカ』『セスタス』なんかも、古代ローマを舞台にしています。

ニームの場所のイメージはしていただけたでしょうか。

テルマエ・ロマエⅡ

↓↓↓↓






そのニーム地方のアンドレ―族が縦2~3本の糸に対して

横糸が1本の藍の織り方をしていて非常に丈夫でした。

デニムのアップ写真。

縦糸がインディゴ染めの糸3:1横糸が白糸 がデニムの織り





【藍染めの歴史】




藍染めの歴史は世界でも古く紀元前3000年頃のインダス文明から使用されており

エジプトでも紀元前2500ぐらいから使われていて、交流があるニーム地方には比較的古くより伝わっていると考えられます。




エジプトの藍に関する資料写真



エジプトの資料写真。



黒人が染める藍染の資料写真。





ジーンズという言葉の起源






こちらはイタリアのジェノバから由来します。

グーグルマップのスクリーンショット。日本とジェノバ地方を地球の上から見た図。
グーグルマップのスクリーンショット。ジェノバ地方を地球の上から見た図。
グーグルマップのスクリーンショット。ジェノバ地方を地球の上から見た図。
グーグルマップのスクリーンショット。ジェノバ地方を地球の上から見た図。
ジェノバの写真。船と海と町の写真で海に面していることがわかる。

ジェノバ
ジェノバの写真。青い空の下で噴水が勢いよくあがりイタリアの建築美が映える爽やかな写真。

ジェノバ

17世紀ごろ、ジェノバは世界各国に輸出する場所として栄えており、

船乗りたちがはいていた綿のパンツのことを『ジェノバ製:GENES:ジェンズ』や『ジェノバのひとの~:GENOESE:ジェノイーズ』と呼んでいました。






余談ですが、ジェノベーゼってパスタありますよね。あれは『ジェノバの~

って意味です。

ジーンズの名称と同じ場所の由来なのは不思議な感じですね。




ジーンズのもととなった同義語のジェノベーゼの写真。

ジェノベーゼ





そして

ジェノバからゴールドラッシュにジーンズが伝わったイメージ写真。
ゴールドラッシュの資料写真。



18世紀になり、 リーバイ・ストラウス&カンパニーが

アメリカのゴールドラッシュにて炭鉱で仕事をしている

作業人の服のためにジーンズを作っていまして






丈夫なデニムを採用し現在の

ジーンズと言えるかたちになりました。






ゴールドラッシュの資料写真。



当時は天然インディゴには虫除けや蛇除けに効果があるといわれる「ピレスロイド」が含まれるため

忌避効果を狙って作られたそうですが、ほとんどのジーンズが合成インディゴだったため、その効果は得られなかったようですが




カッコよさや汚れが目立ちにくく大ブレイクしたそうです。






補足:ジーンズのスタート

デニムを使うまえは、キャンバス生地であり現在のようなデニムではなかった。

デニムの前の素材だった帆布の写真。





ジーンズのことを日本ではGパンとも言います。

ジーンズ:jeansが日本に来た時にジーンズパンツの略、ジーパンを発音が近いGとした説やアメリカ軍人の俗称G.I.から広まった説など諸説ありますが、あれは和製英語で、日本でしか通じないのでお気をつけくださいね。






商品名を付けるときにデニムにするかジーンズにするか。

デニム=生地

ジーンズ=かたち

ということをご理解いただけたと思います。






そこでどうやって商品名を命名しているかと言いますと

これはメーカーやブランドによって様々ですが

生地に特徴がある場合はデニムを付けることが多いです。

岡山地域のデニムを使ったジーンズがよく伸びる様子を撮った写真。両手でジーンズを左右に伸ばしている。

ストレッチデニムのジーンズ





例・ストレッチデニムスキニー

※ストレッチが特徴的な商品など

例・ビンテージデニム

※デニムが大戦モデルや復刻デニム

例・ホワイトデニムorカラーデニム

カラーデニムの写真。グリーンとベージュの岡山地域のデニム。
カラーデニム





※通常のインディゴデニムと色が違うデニム

こんなのもあります。






へリンボンデニム、千鳥格子デニム。






岡山地域のデニムでヘリンボンの柄のデニム生地の見本。
岡山地域のデニムでチドリ格子のデニム生地。





こんな素材で作ったらヘリンボンデニムワイドパンツとか、千鳥格子デニムスカートとかになりますね。






そしてジーンズと使う場合はシルエットや加工など全体的な特徴で分けています。

例・ビンテージ加工ジーンズ

例・リメイクジーンズ

例・スキニージーンズ

とかでしょうか。写真はメンズビギ様とコラボしたビンテージリメイクジーンズ。

ボブソンジーンズ。





まあ、どちらでもお客さんにはイメージできるので、結局、雰囲気で名前を付けることも多いのではないでしょうか。






今回、新発売したジーンズはプレミアムジーンズで

プレミアム:上質、高品質という意味です。

是非、オンラインのほうもチェックください。







みなさんデニム、ジーンズライフを

是非楽しんでくださいね!






 

ジーンズを履いて公園を散歩する女性と子供。

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(最終リライト:更新日2020/03/11)